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保護者の方へ
「からだの“リテラシー”」を養う重要性
私たちの生活のあらゆるものが飛躍的に情報化を遂げ、時と場所を選ばずに必要な情報を得ることができる時代となりました。これにより、子育てや教育に関する情報もまさに百花繚乱とも言えるほど溢れる時代になり、子供たちに適する情報を選択することが求められております。
こうした影響は、子供たちの生活様式にも大きな変化を生じ、スマートフォンやタブレット、パソコンそしてビデオゲームなど、子供たちは多くの時間、画面(スクリーン)を見て過ごすようになっています。最近の調査では、平日2時間以上、休日3時間以上のスクリーンタイムとなっている学齢期の児童は、全体の3分の1にも達するとの報告がなされています(笹川スポーツ財団、2020)。
しかし、子供期は運動学習の適時期と言われ、あらゆる「動き」を即座に習得できる生涯で一度しか訪れない重要な時期であり、さまざまな「動き」の習得がなにより優先されるべきです。これはつまり、子供期には、文章を読んだり書いたりするための「あいうえお」や「ABC」に相当するいわゆる“リテラシー”の習得が重要となることと同様に、以降のさまざまな運動を行う際の基本的なからだの動かし方を、「からだのリテラシー(Physical Literacy)」として養うことが何より重要となることを指しています。
「つなぐ?と」で紹介されているあらゆる基本的な「動きづくり」に役立つ動画は、まさにこの「からだのリテラシー」を個別最適に育むために絶好のコンテンツです。ぜひお子様の身体と動きの健やかな発育、加えて親子のコミュニケーションを促進するために、ご家族のみなさまでご一緒に取り組んでみてください。
立命館大学スポーツ健康科学部 准教授 上田憲嗣